技術と設備

溶接焼け取り

溶接焼け取りとは、溶接後の表面処理として、酸洗いや電解処理などを施して、きれいに仕上げることです。食品関連、厨房機器、クリーンルーム機器関連、医療機器等、溶接焼けがないことを要件とされるお客様からご満足をいただいております。そもそも溶接焼けしない加工方法もございますので、まずはご要望をお聞かせください。

溶接焼け取りの目的

溶接焼け取りには、下記のような目的があります。

  1. 金属表面の不純物の除去
  2. メッキや塗装前の下地処理
  3. 耐食性の向上

また、ブラシなどの工具での除去は簡単で誰にでもできる一方、

  • 擦り傷が生じ品質が低下する
  • ステンレスの酸化被膜を削り取り耐食性が低下する

などのデメリットもあるため、機能要件により最適な方法を選択します。

酸洗

酸洗とは、硫酸や塩酸などの強酸に、ステンレスなどの金属鋼材を漬け込むことで、表面に付着している酸化被膜や錆などを洗浄・除去する化学洗浄処理方法のことです。

> 酸洗(半導体製造装置ブラケット)の事例を見る

電解処理(電解研磨)

電解研磨には大きくわけて2種類あります。

  1. 中和塩電解法
    無機中和塩の水曜水を電解液として処理します。中和性のため安全で、ステンレスにも優しい処理方法です。
  2. 酸性電解法
    弱酸性の水溶液を電解液として処理します。焼け取り速度は中和塩電解法より早く、研磨力も強くなります。鏡面材によく使われます。

製品や要件に応じて使い分けいたします。

> 電解研磨(厨房機器ステンレス板材)の事例を見る

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