曲げ加工(ベンダー加工)の基礎知識①
「一般的な曲げ加工(ベンダー加工)の種類」
曲げ加工(ベンダー加工)とは、さまざまな金属板の形状や角度を変形させる加工のこと。
曲げ加工は多くの製品で活用されている、基本的な加工技術です。
ここでは、計4回にわたり「曲げ加工の基礎知識」をお伝えします。
1回目の今回は、曲げ加工の代表的な7種類をご紹介します。
1.鈍角曲げ
金属板をアルファベットのVの字に曲げる加工の一種で、角度は179°~91°までのものを指します。
2.90°曲げ
金属板をアルファベットのVの字に曲げる加工の一種で、角度は直角のものを指します。
3.鋭角曲げ
金属板をアルファベットのVの字に曲げる加工の一種で、角度は89°~30°までのものを指します(上型が一般的に30°の形状をしているため、鋭角曲げは30°までとなります)。
4.R曲げ(アール曲げ)
R曲げには、2種類の方法があります。1つは、上型を丸型にすることでアールの形状に加工するもの。もう1つは曲げる幅(ピッチ)を指定し、少しずつ送りだしながら回数を踏むことでアールの形状を作り出す、ピッチ曲げと呼ばれる方法です。
5.ヘミング加工
金属板の端を折りたたむように加重をかけて曲げる加工です。金属板で手などが切れないよう、板の端の処理として加工されたり、板の強度を出すために用いられる加工になります。
6.ロール加工
金属板を円形にする加工です。
三本ローラーという機材を使用して加工します。
7.段差加工
金属板に階段のような段差をつける加工で、Z字(ゼット字)加工とも呼ばれています。
段差ヤゲンと呼ばれる型を使って加工します。
▼加工の工程例として、ぜひこちらもご覧ください。
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