曲げ加工(ベンダー加工)の基礎知識④
「ベンダー加工ができないものとは?」
曲げ加工(ベンダー加工)とは、平らな金属板を機械によって特定の形状に曲げていく加工のこと。ベンダー加工を行うことによって、箱型やL字型など、立体的な形にすることができます。
具体的には、精密機器や装置などの外側となる筐体から、貯水槽のフタやパネル扉など、さまざまな用途の加工が美しく行え、かつ短期間での大量生産も可能にします。
ただ、金属板の大きさや厚さによっては、ベンダー加工ができない場合があります。ここでは、ベンダー加工が行えない代表的な例を挙げていきます。
なお、個別のご質問も承りますので、疑問に思うことやご相談なさりたいことがある場合は、当社のお問合せフォームをぜひご利用ください。
ベンダー加工ができないものの代表例
①ベンダー加工は、板の幅が大体5ミリ〜2000ミリ間なら対応することができ、そこに収まれば幅(大きさ)に関係なく同じ工程で加工が可能ですが、逆に言うと2000ミリより大きいものは加工できません。なぜなら、加工を行うベンダー加工機より大きくなってしまうからです。また、板の幅が5ミリより小さいものに関しては、加工すること自体が困難になります。ただ、板の厚さや種類によっては対応できる場合もあります。
②ベンダー加工は、金属板の厚さによって最低加工の高さが変わります。金属板の厚さによっては、立ち上がりの曲げの高さが低い加工ができなくなります。大体の目安は、板厚の4~5倍程度の高さが必要になりますが、金属板の厚さや種類によって変わってくる部分があります。
③都留では基本的な金型は取り揃えていますが、最終的に目指す形に加工するための金型がない場合があります(特注の金型で対応できる場合もあります)。
④箱型などにする場合、曲げる位置と位置が干渉し合う形状のものは、物理的に加工できない場合があります。
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