曲げ加工(ベンダー加工)の基礎知識③
2024年10月9日 公開
技術
「曲げ加工の豆知識」
曲げ加工(ベンダー加工)とは、平らな板を曲げていく加工のことです。
今回は、曲げ加工で起こることや、知っていると役に立つちょっとした知識をご紹介していきます。
①金属板を曲げることによって、曲げた内側は縮み、外側は伸びる。
②金属板は曲げると内側・外側ともにR(アール)になり、きっちりと角が立つことはない。
③金属板の外側は下型を滑るために、ショックライン(曲げキズ)と呼ばれる跡がつくが、保護シートを貼ることによって、キズが付きにくくなる。
④穴有りの金属板を下型(V型)で曲げ加工すると、変形する。
⑤金属板の板厚はJIS規格の範囲内でバラつきがあるため、板の伸び率に影響が出る。
⑥金属の種類によって、曲げ加工時にひび割れが起こることがある。特にアルミ材やバネ材などは、他の金属と比較して起こりやすい。
⑦曲げ加工によって、品物に反り返りが出る。
▼加工の工程例として、こちらもご覧ください。
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