曲げ加工(ベンダー加工)の基礎知識②
「大きな板から小さな板まで 曲げ加工の基本工程」
曲げ加工(ベンダー加工)とは、平らな板を曲げていく加工のことです。
板の幅は大体5ミリ~2000ミリ間なら対応することができ、そこに収まれば幅(大きさ)に関係なく、同じ工程で加工が可能です。
そしてこの曲げ加工を行うことによって、箱型やL字型など、立体的な形にすることができます。
具体的な工程は、下型に角度の付いた金型、その上に曲げたい板を置き、上から上型で圧力をかけ、てこの原理で立体形にしていきます。
金属板の種類・厚み・曲げる形によって、上型と下型の金型は変わります。
たとえば加工する金属板が厚くなればなるほど、下型の幅を大きくする必要があります。
板の厚さに関しては、かなり厚いものであっても金型さえ合えば対応することが可能です。(都留では基本的な金型は取り揃えておりますが、合う金型がない場合は特注になる場合がございます)
金属は曲げようとすると外型は伸びようとし、内側は縮もうとする性質があり、その伸び率は金属の種類や板の厚さによって違ってくるため、そこも計算しながら加工していきます。
金属板の種類では、基本となる鉄・ステンレス・アルミはできることが幅広くあり、様々なご注文にお応えできます。
曲げ加工の製品としては、いわゆる機械の外側となる筐体が代表的です。
街中で見かける金属製の箱型のもの、たとえばエアコンの室外機や換気口、散水栓の蓋など、大抵のものはこの曲げ加工で作ることが可能です。
ただ箱型にするにあたり、曲げる位置と位置が干渉しあうような場合は加工できない場合もあるため、まずはぜひご相談ください。
▼加工の工程例として、こちらもご覧ください。
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